四月十四日

 大学の書類漏れがあったので街の郵便局まで出掛けた。

 近頃猛威をふるっているコロナウイルスの影響で、来月まで大学が封鎖になった。そのせいか入学してもう二週間が経ったという実感もいまだに湧かない。本来ならば明日(正確には今日)の十五日に初めての講義の予定だった。かなり楽しみにしていたのでとても残念。仕方が無いけれど…。夏休み、友人にチェコマルタ島に行こうと計画しているので夏頃にはおさまってくれるとありがたいな。笑 あと、大学の入学前課題のテーマを「ジェンダー」について書いたのだけれど、それを評価してくださった教授のジェンダー論講義を受けたかったのに、それは必修科目の時間割と被っていたので取れなかった。ほんとうにショック。二年で取れるように祈っておこう。

 

 三島由紀夫のような人間が今の日本には必要じゃないのか、なんて思ったりもした。

三島由紀夫というと愛の渇きが好きだ。

「……美代の妊娠で私の苦しみは完成された筈だというのに、まだ何か足りないのかしら、その完成にはもっと怖ろしいものが附け加わらねばならないのかしら。」

 

 嫉妬は怖い。色欲と独占欲は互いに作用しながら徐々に徐々にと私の呼吸を奪っていく。蛇が塒を巻くように、まるで毒を盛られたみたいに。時には忘れられないような高揚感を魅せながら。

 ほら、いつだったか宇多田ヒカルも「欲張りは身を滅ぼす」って言ってたもの。